漢方内科
漢方内科とは
西洋医学では病名がつかない様々な症状に対し、漢方薬を使用することで体調がよくなることもあります。漢方とは、中国医学を起源としたものですが、その後は日本国内で独自の発展を遂げてきました。現在、各メーカーが発売している漢方薬というのは、薬効があるとされる、植物、動物、鉱物等に含まれる有効成分を抽出し、濃縮・乾燥させるなどして、エキス剤(顆粒、錠剤)になったものです。
当クリニックは、栄にある漢方専門クリニックの青山重雄先生に師事し、研鑽をつんできました。
診察の際は、東洋医学独特の診察方法(望診、問診、聞診、切診の四診)を用い、患者さんの訴えと合わせ、総合的な判断で、現時点の状態に合うとされる漢方薬を0.1g単位で調合します。初診から約2週間目に一度診察に来ていただき、患者さんの状態を確認し、副作用の有無を確認し、漢方薬を継続できるか処方を変更するかを含め判断します。
また漢方薬にて肥満治療も行います。肥満は生活習慣病の原因ともなりますのでご相談ください。なお漢方薬を飲むだけでは減量はできません。併せて適度な運動と適切な食生活も指導します。ゆっくりでいいので確実に痩せ、維持できるようにお手伝いさせていただきます。
なお、漢方薬は、人に元々あるとされる免疫力(自然治癒力)を高める効果があるとされているもので、西洋薬のように人工的に合成された化学物質とは異なります。このようなことから、現在の西洋薬による治療を続けながらの併用も可能とされていますが、希望される場合は、お薬手帳を持参のうえ、一度ご相談ください。
なお漢方内科を受診するにあたっては、先に西洋医学による診察を受け、その際に検査などを行い、診断がついた後に利用されるようにしてください。まずは重篤な病気の可能性がないことを確認されることが大切です。
このような方はご相談ください
- 皮膚症状に悩まされている(肌のかゆみ、じんましん、アトピー性皮膚炎、にきび、ドライスキン 等)
- 体質を改善させたい(冷え性、易疲労性、めまい、下痢や便秘を起こしやすい、のぼせやすい、頭痛、多汗、アレルギー体質、体がむくみやすい 等)
- 耳、鼻、喉の症状を何とかしたい(花粉症、耳鳴り、咳が止まらない、たんが切れない、風邪が長引いている、ぜんそく 等)
- 運動器の症状(整形外科疾患)が気になる(腰痛、関節痛、肩こり、筋肉痛、関節リウマチ 等)
- 内臓に異常を感じる(胃腸の不快感、のどの渇き、頻尿 等)
- 肥満気味なので減量をしたい(メタボリックシンドロームの予防、食生活の改善 等)
- 体調に不安がある(食欲不振、倦怠感がある、腹痛、立ちくらみ 等)
- ストレスを軽減させたい(イライラする、不眠、不安感がある 等)
- 女性特有の症状(婦人科疾患)に悩んでいる(月経不順、月経痛、更年期障害、不妊症 等)
- 男性特有の症状に悩んでいる(ED、おしっこの切れがよくない、男性更年期障害 等)
副作用に関して
漢方薬は、西洋薬と比較すると副作用は少ないと言われますが、使用する生薬にもよりますが、胃がもたれる、動悸・息切れ、体にむくみ、腹痛、下痢などがみられることも少なくないと言われています。また、まれに肝臓機能が悪化する場合もありますので当クリニックでも定期的に血液検査などをさせていただきます。
漢方薬を内服して異常を感じられた場合は、服用自体を止め、医師へ速やかにご相談ください。なお、他院でも漢方を処方されて内服されている場合や、市販のサプリメントなどを内服されている方は初めに医師にお伝えください。